踏査&リサーチ


ヒグマが何かと使っていそうな沢を踏査。夏は大型の草本がわんさと茂り、怖くてとても行く気がしなかった。晩秋のこの時期は草が倒れて見通しが効くうえ歩きやすい。
雨が降ったりやんだり、雷が轟いたり。カッパ着て、おにぎりをかじりながら距離7km、標高差450mを歩いて、トドマツについた新しい爪痕ひとつ、雪上に続く足跡一本、立派なフンひとつ。
森は過去の伐採で荒れ気味。大木はほぼなし。沢は歩きやすいもののそれほど美しくもない。ちょっとだけ光が差したけれどあとは鉛色の空。
地形図とGPSをつかって植生やほ乳類の痕跡を記録しつつ写真も撮る。肌感覚でも森の雰囲気をつかんでいく。地味なリサーチを重ねて、少しずつ頭のなかに森の地図が出来て行く。
2017年11月14日