エゾシカといる時間

野鳥を記録する仕事中、エゾシカの親子が河畔林から出てきて草を食み始めた。じっと見ると耳を立てたり体を硬直させて、いかにも警戒してます、というふうになるが、私が目をそらせて適当に何かしていると、すぐそこで草を食っている。
子鹿が時々まっすぐ私の方へ歩いて来てこちらを見る。見終わるとピョンピョン飛びながら親の元へ帰る。
子の遠慮のない好奇心、親の警戒心やいたわりが人とまるで同じに思えた。しばし時が止まったみたいな気がした。


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