北海道日高高等学校の写真授業


まさか高校生に写真を教えることになろうとは!
部活動ではありません。単位のひとつとして習得してもらうために年間15回ほど講義や実習をしています。弁当持って一日の撮影ツアーにも出ます。2014年春にスタートしました。多くの失敗(ごめん!)と地道な成果を重ねながら、何を教えたらいいのか方向性を探りながら今日に至っています。

カメラはCanonやNikonの一眼レフを入学時に準備してきます。絞りやシャッタースピード、光の読み方などは「技術の引き出し」と称して全部やります。いきなり全部駆使できなくてもいいんです。成功事例を重ねながら、卒業するころにはみんな自分の得意な表現方法を見つけています。

何を表現するのか、伝えたいことはなにか、心のあり様、写真というメディアの特性もやります。写真表現を繰り返すことで、自ら何かを見つけて、考え、表現する力を養ってほしいと願っています。

2017年から高文連に参加しています。これまでの最高の賞は全道大会での入選でした。大変盛り上がりました。苫小牧支部大会では毎年入選しています。大会の成果も励みになりますが、生徒たちは泊りで大会へ出かけるのを楽しみにしています。他校との交流や同世代の写真がすごく刺激になるようで、生き生きした目になってみんな帰ってきます。

北海道日高高等学校は夜間定時制で修業年限は4年となっていますが、日高町教育委員会が主催する「産業学習」への参加が学校外単位になって3年で卒業できます。
産業学習のなかに「アウトドアコース 写真探求クラス」があって、私はこのクラスの生徒さんたちに教えています。教えているというより、一緒に並んで考え、学んでいるというのが正しいかも知れない。写真とはなにか、伝えるとはなにか。