冬の光 朝8時。晴れていると信じて建物の外観撮影の現場に到着したが霧。お客様の要望は青空のもとに十勝岳連峰がくっきりと見える、ということなのでしばし様子を見た。 霧が晴れるのを車内でじっと待っていても時間がもったいない。カメラを持って散歩すると霧を透過したやわらかな朝日が富良野盆地に注いでいた。ブリューゲルが描いた冬の景色もこんな光だったかも。 冬の光の本質はピーカンの青空ではなく、灰色や鉛色の曇り空にあるといつも思う。そんな冬の日常をいつか何かで伝えられたらいいな。 2020年2月26日