野山を歩くとき、家族を撮るとき、このころはニコンZ6に35mmF1.8をつけっぱなしにしている。
単焦点レンズと言ってズームレンズではないので、大きく撮りたければ歩いて近寄るしかないし、広く撮りたければ自分がそこから離れるしかない。
だから被写体との距離感が素直に絵に出てくる。
説明写真ではなく、生き物や風景とつながっている、という感覚を呼び覚ましたい。
子どものころ、土をぎゅっとにぎったり、夕暮れの草むらが揺れていたあの感じに、35mmレンズなら触れられる気がする。
2020年5月7日