青春ピンボケDreamer

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3月7日、富良野演劇工場で地元の高校生12人による「青春ピンボケDreamer」が上演された。知っている子が3人関わっていたのと、富良野高や緑峰高校の写真部とちょっとつながりがあったので、小4の娘と一緒に見に行った。
淡々と進行するお話、内面の細かな描写、軽快なやり取りをしっかりと高校生たちが演じ切っていて、すがすがしい風が吹いているようだった。
作・演出は富良野GROUPの久保隆徳さん、樋口一樹さんで、写真というメディアの特徴をよくとらえていた。
そこで起こっていることの本当の意味が分からなくても、気持ちと体が反応してシャッターを切らなければ二度とその瞬間は戻ってこない。そして、その瞬間が悲しみであれ、怒りであれ、青春のかけがえのない一瞬であり、いつか肯定されていくのだということ。そういうことが高校生の心の動きとして表現されていた。
写真って、今しか撮れないとか、技術より気持ちの熱さとか、経験より青臭さとか、壁を越えて他者とつながって行く感触とか、いろんな意味で青春に似てるのかも。高校生に度々写真を教えることがあるおじさんは、大切なことをたくさん高校生に思い出させてもらった日だったな。
2021年3月8日